乳酸菌に潜む3個のデメリット!即効性・糖質過多・添加物に注意

すべての乳酸菌に健康効果があるわけではない

すべての乳酸菌に健康効果があるわけではない

乳酸菌とは栄養素の1つである糖類を分解して、雑菌の増殖を防ぐなどの働きがある乳酸を作り出す細菌のことです。私たちの体内にはビフィズス菌やクレモリス菌など、実に300種類以上の乳酸菌が生息しています。

乳酸菌は善玉菌の一種であり、腸内では別の善玉菌の餌になって、善玉菌を増やします。善玉菌が増えると悪玉菌が減るために、腸内環境が向上して、肌質や便通が改善するなどの体全体への健康効果が期待できます。

しかしながら、健康効果の高い乳酸菌を注目するあまり、乳酸菌の過剰摂取で起こりがちな「即効性や確実性に乏しい、糖分や塩分を摂りすぎる、安価な商品は添加物が多い」という3つのデメリットは認識したいです。

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即効性や確実性に乏しい

どのような乳酸菌にも薬のような即効性はありません。乳酸菌を食べても病気や不快感が翌日に完治するわけではないですし、食べ続けたとしても100%治るわけではありません。

例えば、便秘を改善しようとヨーグルトを食べた結果、翌日に便通を経験する人もいます。これは24時間で便の中のビフィズス菌が数%増えて、悪玉菌やアンモニアの量が減ったため、ひとまず効果があったと考えられます。

ただし、基本的には整腸作用が働いてくる期間は早くて1週間であり、極端に腸内環境が悪化している人は、その効果を実感するまで数カ月もかかることがあります。この場合は胃腸科で内服薬を貰う選択肢もあるはずです。

それにどの乳酸菌でも同じ効果が期待できるわけではありません。例えば、ピロリ菌を死滅させる強力な乳酸菌は、LG21などの一部の乳酸菌に限られていますし、8週間以上の連続した摂取が望ましいです。

ヨーグルトをいくら食べても腸の調子が改善しない人もいます。乳酸菌には個人差や相性があるため、目安としては2週間同じ種類を食べ続けて、あまり変化がないと感じたら、ヨーグルトや乳酸菌の種類を変えてみます。

また、乳酸菌を摂り続けても、不規則な生活をしていたら腸内環境は悪化し続けて、健康効果が期待できません。暴飲暴食、睡眠不足、ストレス過多などにさらされると、善玉菌は増えずに悪玉菌が増殖してしまいます。

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糖分や塩分を摂りすぎる

ノンファット以外のヨーグルトには脂肪分や乳糖が含まれています。脂肪分は消化があまり良くないため、胃腸の弱い人は注意が必要です。

乳製品に含まれる乳糖が下痢の原因になる人もいます。牛乳を飲んでお腹を壊す人でもヨーグルトなら大丈夫という人がいますが、ヨーグルトでもお腹を壊す人は少なくないため、無理をしてはいけません。

市場にはヘルシーなヨーグルトが出回っていますが、店頭では甘さが濃かったり、果実が入ったタイプが人気です。これらはカロリーが高くなりやすいため、1日の総カロリーを計算したり、無糖タイプを選びましょう。

無糖のプレーンヨーグルトは100gあたり約50~65kcalです。さらに低脂肪や無脂肪のヨーグルトはこれより低いカロリーとなります。

甘くないと食べられないという人は、無糖タイプにオリゴ糖や蜂蜜を少量かけることがおすすめです。オリゴ糖や蜂蜜は腸の中で乳酸菌の餌になりますので、ヨーグルトとは合っています。

また、乳酸菌が含まれる食品はヨーグルトだけではありません。漬け物やキムチにも乳酸菌が豊富です。このとき、漬けた野菜の雑菌が繁殖しないように、大量の塩分が含まれています。

乳酸菌は塩に強いため、この方法で雑菌を殺して乳酸菌を増やし、発酵させることは正しいです。塩が少ないと雑菌が繁殖しやすくなり、雑菌が繁殖しすぎると発酵ではなく、腐敗して食べられなくなります。

しかしながら、乳酸菌を摂るためにたくさん漬け物を食べると、塩分の摂りすぎで逆に不健康です。特に腎機能が未発達な子供も含めて腎臓が弱い人は、食べすぎると血中の塩分濃度が上がってしまいます。

3

安価な商品は添加物が多い

ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品、漬け物やキムチなどの発酵野菜、メンマやマッコリにも乳酸菌が含まれています。これらの発酵食品では時間をかけて、乳酸菌が発酵を促進していきます。

ただ、同じ漬け物でも浅漬けや一夜漬け、安価な漬け物は、あまり乳酸菌の効果が期待できません。浅漬けは塩もみしただけで発酵しておらず、一夜漬けは発酵の初期状態であるため、特にぬか漬けと比べると乳酸菌の数はかなり少ないです。

そのため、浅漬けや一夜漬けは味はおいしいですが、発酵食品とは呼べません。塩分が少ないことから雑菌が増えやすく、賞味期限も短いため、ぬか漬けのような保存食にもなりません。

また、プラスチックのパックで包装されたような安価な商品は、発酵されていないことがあります。合成保存料や着色料の中に漬け込んである例や漬け物風味の調味液に漬けた漬け物も出回っています。その場合は乳酸菌がほとんど存在せずに、化学物質が体内に蓄積されていきます。

実は本物の発酵食品は配送中も発酵が進むために出荷時期が難しいです。そのため、店内にぬか入りの樽があり、そこに漬け込んであるぬか漬けを販売している店であれば、添加物がなく、乳酸菌の量が期待できます。

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公開日公開日 2015.10.31
更新日更新日 2015.10.31
執筆者Kirito Nakano

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