ピロリ菌のニュース一覧!胃疾患との関連性や除菌率の向上など

ピロリ菌に関する病気や治療の最新情報

ピロリ菌に関する病気や治療の最新情報


ピロリ菌の学術論文やニュースは専門用語が多くてわかりにくいです。そのため、各研究機関やマスメディアが公表した情報をわかりやすく意訳したのち、リスト化しました。

ピロリ菌が心臓病などの原因の可能性

病気の原因になるピロリ菌のタンパク質が、血液に流れ出てしまうことが京都大学や東京大学などの研究で明らかになりました。

以前からピロリ菌が心臓、血液、神経などの病気を引き起こすリスクが指摘されていましたが、今回はその仕組みの一部も解明されています。

日本経済新聞(2016年1月12日)

2016年1月時点ではピロリ菌の原因で発症する消化器系以外の病気は「突発性血小板減少性紫斑病」のみです。

この病気になった場合はピロリ菌の除菌に健康保険が適用されるように、今後は他の病気の治療法としてピロリ菌の除菌が推奨され、厚生労働省も健康保険の適用範囲を拡大するかもしれません。

胃酸の分泌を抑える新薬でピロリ菌除菌率が向上

ピロリ菌を死滅させるためには抗生物質が有効ですが、抗生物質は胃酸過多の環境下では効果が薄れます。そのため、ピロリ菌の除菌薬は抗生物質と胃酸分泌抑制剤のセットで行います。

胃酸分泌抑制剤にはプロトンポンプ阻害剤(PPI)が一般的です。しかし、効果が現れるまでに最低3日はかかり、個人差も大きいです。

そこで新薬のボノプラザンが武田薬品工業と大塚製薬から発売されました。ボノプラザンは胃の細胞の酵素に含まれるカリウムイオンと競合して、胃酸の分泌料を直接抑える薬です。

服用数時間で効果を実感でき、食道、胃、十二指腸の炎症も従来の1/2の期間で治療できます。ピロリ菌の除菌率も90%以上に向上しました。

日本経済新聞(2015年6月21日)

ピロリ菌の除菌で胃がんを防ぐ

WHO国際がん研究機関は「ピロリ菌は胃がんになる危険性が最も高い原因の1つ」と規定しました。2013年2月からピロリ菌の除菌に健康保険が適用されているため、特に胃に不快感を感じる人はピロリ菌検査をおすすめしています。

nikkei BPnet(2013年5月17日)

LG21と除菌薬の併用で除菌率が向上

ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の講演会にて、除菌することで胃がんの発症率が大幅に減少することが発表されました。ピロリ菌の感染者は2013年時点では3,000万人以上の日本人が感染しているとされ、特に幼少時代に水道の質が悪かった50歳以上は70%以上が感染しています。

そこでLG21乳酸菌を食べることでピロリ菌を減少させるプロバイオティクスが注目されています。プロバイオティクス単体ではピロリ菌を100%除菌させることはできませんが、抑制効果は確実であり、除菌薬と併用することで相乗効果があります。

J-CASTニュース(2013年3月27日)

慢性胃炎にも健康保険が適用

日本では2000年から胃潰瘍と十二指腸潰瘍を発症した場合のみ、ピロリ菌の除菌が保険適用となっていましたが、慢性胃炎にも保険適用が拡大されました。

これにより胃がんのリスクも20%にまで減るとのことです。ピロリ菌検査は自費であるために5,000~6,000円がかかりますが、薬代は健康保険が適用されます。

JB Press(2013年3月5日)

ピロリ菌激減の欧米で胃がんも減少

ピロリ菌は発展途上国などの衛生環境が悪い地域で多いのですが、日本よりも先に経済が発展した欧米では、すでにピロリ菌患者が激減して、胃がんも減少の一途をたどっています。

日本でもピロリ菌保持率は60代で80%、50代で70%、40代で20%と減り、高校生では5%未満です。しかしながら、ピロリ菌を持っている人は除菌しない限りは自然消滅しないので、違和感がある場合は病院で検査を受けることが推奨されています。

NEWSポストセブン(2012年12月26日)

乳酸菌が抗生物質の効果を高める

ピロリ菌の除菌薬には胃酸を抑える1種類の薬と2種類の抗生物質を投与することが一般的ですが、この療法に抵抗できるピロリ菌が増えてきています。

そのため、抗生剤に耐性を持つピロリ菌に対して、ヨーグルトで有名なLG21乳酸菌を食べることで、除菌率が上がることがわかりました。それ以外でも梅干しや緑茶でもピロリ菌の除菌率が上がる可能性にも示唆しています。

J-CASTニュース(2010年7月16日)

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公開日公開日 2013.06.19
更新日更新日 2017.05.09
執筆者Kirito Nakano

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