投薬療法の除菌率と副作用!ランサップやラベキュアパックを処方

除菌率85%の薬を複数回服用する

除菌率85%の薬を複数回服用する

ピロリ菌の除菌は必ずしも成功するわけではありません。除菌の効果の差はその人の体内環境と薬との相性とも言えます。

ピロリ菌の除菌率が高い薬の組み合わせは、胃酸の分泌を抑えて抗生物質の効果を高める薬、様々な細菌の発育を抑える薬、ピロリ菌に対しての抗菌作用を高める薬の3種類です。

薬の作用と効果具体例
胃酸の分泌を抑えて抗生物質の効果を高める
  • ランソプラゾール
  • ラベプラゾールナトリウム
  • オメプラゾール
  • エソメプラゾール
  • ボノプラザン
様々な細菌の発育を抑える
  • アモキシシリン水和物
  • アモキシシリン
ピロリ菌に対しての抗菌作用を高める
  • クラリスロマイシン
  • メトロニダゾール

これらの中からそれぞれ1つずつを組み合わせて、朝夕の食後に1週間内服します。組み合わせ次第で除菌確率が変わります。例えば「ランソプラゾール、アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン」の組み合わせは85%以上の除菌率が報告されています。

また、以前は別々に処方されていた3種類の薬ですが、現在はピロリ菌の除菌薬としてまとまった武田薬品工業の「ランサップ400」やエーザイの「ラベキュアパック」などパック製剤が一般的です。

ただし、クラリスロマイシンは耐性菌の出現が起こりやすく、効果がないケースもあります。仮にクラリスロマイシンを増量して再除菌をしても、初回の除菌に失敗した原因が耐性であれば、高い治療効果は望めません。

そのため、効果がない場合は、クラリスロマイシンの代わりにトリコモナス腟炎の治療薬でもあるメトロニダゾールを使用します。1次除菌を経てから2次除菌で薬を使うと除菌率は95%以上になると報告されています。

2次除菌のパック製剤としては武田薬品工業の「ランピオンパック」やエーザイの「ラベファインパック」などが処方されます。

また、2015年2月には胃酸分泌抑制薬のボノプラザンが発売されました。これを抗生物質と一緒に服用すると、数時間で胃酸の分泌量が減っていき、個人差がほとんどなく、ピロリ菌の除菌率が90%以上に高まります。

ピロリ菌が死なずに副作用が発生

ピロリ菌の除菌率も気になるところですが、懸念点である副作用はしっかりと理解しておく必要があります。ここではピロリ菌の除菌で起こりやすい副作用を紹介します。

主な副作用は除菌中に下痢をしたり、腹痛や味覚障害が出ることです。いずれも一時的な症状で長くても2~3日で治まります。

1番の副作用としては下痢です。これは抗菌作用で腸内細菌のバランスが乱れるために起こります。便が柔らかい程度なら心配ないですし、下痢が続くこともありますが、血便が見られたときは必ず受診するようにしましょう。

まれにアレルギー反応で発熱やじんましんが起こったり、除菌後に逆流動性食道炎が起こることもあります。ピロリ菌の除菌で起こる副作用がひどい場合は、積極的に医師に相談しましょう。

また「ピロリ菌を除菌すると、胃の病気も100%完治できる」と過信しないことも大切です。ピロリ菌の除菌は必要ですが、それ以外でも胃腸をケアしましょう。

例えば「年1回は健康診断に行く、定期的に胃腸科に通う、食べすぎに気をつける、就寝直前には食事を摂らない、睡眠時間は6時間以上は確保する」などを心がけます。

治療薬の処方は専門医に任せる

ピロリ菌の除菌が成功すると、胃が改善されるケースがほとんどですが、人によって症状が良くならない場合もあります。

特に慢性胃炎や胃潰瘍などの症状がなく、感染期間が長い人は除菌しても元の胃の状態には戻りにくいです。そのため、高齢者には除菌を勧めない医療関係者も少なくありません。

さらに胃酸の分泌が一時的に回復するため、胃十二指腸びらん、逆流性食道炎、胃食道逆流症などが発生することもあります。この場合には胃酸分泌抑制剤を追加で使用します。

ピロリ菌の除菌は慢性胃炎や胃潰瘍に対する治療法の1つです。必ずしも胃の病気の心配がなくなるわけではありません。胃の病気を治す薬を用いる場合は、総合的に専門医に相談することが大切です。

また、ピロリ菌に対しての投薬療法は効果が高いですが、除菌薬だけで完全にピロリ菌を除菌できない人もいます。

そのときはピロリ菌を減らす食品と一緒に摂ると除菌率が上がる可能性もあります。これらの食品は一定期間は摂り続けないと効果が出ませんが、有効とされています。

ピロリ菌を除去したいときは、まずは病院で検査を受けて、除菌治療を行います。副作用に抵抗がある人や日頃から胃腸の健康を保ちたい人、別の薬を飲んでいてパック製剤が服用できない場合は、LG21などの健康食品を試してみましょう。

スポンサードリンク

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた情報を掲載するように努めておりますが、内容の一部に誤りがあるなどのご指摘はお問い合わせより随時承っております。
公開日公開日 2006.11.04
更新日更新日 2016.03.16
執筆者Kirito Nakano

関連する記事

RELATED ARTICLES
ピロリ菌を減少させるココア!カカオFFAが細胞膜を攻撃する
ピロリ菌を減少させるココア!カカオFFAが細胞膜を攻撃する
ピロリ菌の除菌療法 食べ物でピロリ菌を除菌
ココアは牛乳と砂糖にココアパウダーを加えた、メキシコが発祥の飲み物です。温かいココアはホットチョコレート、冷たいココアはアイスココアとし...
胃腸科でピロリ菌を治療!診察や検査は30分以内に完了する
胃腸科でピロリ菌を治療!診察や検査は30分以内に完了する
ピロリ菌の除菌療法 治療薬でピロリ菌を除菌
胃潰瘍や胃潰瘍の原因になるピロリ菌は、大人になってからはあまり感染せず、その多くは抵抗力の弱い子どものうちに感染するケースが目立ちます。大...
ピロリ菌のニュース一覧!胃疾患との関連性や除菌率の向上など
ピロリ菌のニュース一覧!胃疾患との関連性や除菌率の向上など
ピロリ菌の基礎知識 ピロリ菌の知識一覧
ピロリ菌の学術論文やニュースは専門用語が多くてわかりにくいです。そのため、各研究機関やマスメディアが公表した情報をわかりやすく意訳したの...
わさびが胃粘膜障害を抑制!強い殺菌力でピロリ菌の影響を軽減
わさびが胃粘膜障害を抑制!強い殺菌力でピロリ菌の影響を軽減
ピロリ菌の除菌療法 食べ物でピロリ菌を除菌
1994年にWHOの国際がん研究機関は「ピロリ菌が胃がんを誘発すると物質である」と発表しました。ピロリ菌は胃がん以外の胃疾患の発症率も高めます...
【漫画】第1話「1分でわかるピロリ菌!胃炎や胃がんの原因」
【漫画】第1話「1分でわかるピロリ菌!胃炎や胃がんの原因」
マンガでわかるピロリ菌 ピロリ菌クリニック
ピロリ菌は胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つける細菌です。胃の中は強い酸性で「細菌が住めない」と思われていたため、1983年に発見されるま...

著作・制作など

AUTHOR AND PEOPLE
ピロリ菌事典編集部
ピロリ菌事典編集部
EDITORIAL DEPARTMENT
ピロリ菌を除菌した体験談を中心に、胃との関連性を徹底解説。ヨーグルトによる治療や胃疾患などを紹介しています。

スポンサードリンク

SPONSURED LINK

ピックアップ

PICKUP

スポンサードリンク

SPONSURED LINK