マロリー・ワイス症候群 - 食道と胃のつなぎ目が出血する病気

食道と胃のつなぎ目が切れて出血する

食道と胃のつなぎ目が切れて出血する

マロリー・ワイス症候群は食道と胃のつなぎ目が切れて出血する病気です。激しく嘔吐したあとに大量の吐血が起こり、腹痛がないことが特徴です。

その多くは大量のアルコールを飲んで、吐いたときに食道と胃のつなぎ目が切れたりすることが原因です。

飲酒以外では排便時のいきみ、出産時のりきみ、内視鏡検査による損傷、急激に強い力を入れる作業、重量挙げ選手、喘息や心肺蘇生などでも起こる可能性があります。

特にマロリー・ワイス症候群になりやすい人が、繰り返して嘔吐してしまうと、食道噴門部が十分に弛まずに強い腹圧がかかり、粘膜が避けて大量に出血することもあります。

この症状はアルコールを飲みすぎる男性に多く、発症年齢は平均50歳前後とされていますが、小児と妊婦も起こり得ます。

マロリー・ワイス症候群は自然に治る

内視鏡検査でどこが出血しているかを確認し、潰瘍の大きさ、損傷の深さ、出血の量などを観察します。マロリー・ワイス症候群のほとんどは自然に止血して治るケースが多いです。

出血が大量の場合には食事を止め、点滴で様子を見ます。出血が続く場合には傷が深い状態ですので、内視鏡で粘膜の裂け目をクリップする手術を行ったり、エタノールを注入して止血します。

手術のあとは粘膜の裂け目が治るまで1週間くらいかかりますので、入院することになります。退院後も1週間は胃酸分泌を抑えて、胃の粘膜を保護する薬を服用します。薬は抗潰瘍剤、H2ブロッカー、粘膜保護剤などです。

予防策は暴飲暴食を控えて、吐くまで飲まないことです。吐きやすいタイプの人はアルコール濃度の強いウイスキーや泡盛などは避け、日本酒などでもペース配分を意識したいです。

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公開日公開日 2006.08.23
更新日更新日 2015.05.20

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ピロリ菌事典編集部
ピロリ菌事典編集部
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ピロリ菌を除菌した体験談を中心に、胃との関連性を徹底解説。ヨーグルトによる治療や胃疾患などを紹介しています。

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