唾液でピロリ菌はうつる?

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目次 ピロリ菌

口から入るピロリ菌

上下水道の普及率が低く、衛生状態の悪い地域では、ピロリ菌に感染する確率が高いことが判明しています。

また、衛生状態の悪い地域では糞便からの感染も報告されています。

例えば、ペルーの水道設備の有無による子どもの感染率を調べた結果では、上下水道が完備している地域と比較して、完備していない地域の子どもに感染する危険性は3倍にもなるという報告もあります。

食べ物や飲み物から感染しやすいと考えられており、基本的には口から侵入する経口感染がピロリ菌の侵入経路とされています。

唾液でピロリ菌に感染?

「口から感染するのであれば、ピロリ菌はキスでもうつるのではないか?」と疑問が出たことがあります。

通常の日常生活で夫婦間や恋人間でのキスによるピロリ菌の感染はないです。

これはキスの習慣のある欧米でのピロリ菌感染率が低く、日本でのピロリ菌感染率が高いことが証明しています。

もう1つ、ピロリ菌は幼児期に感染し、成人になってから感染することはほとんどないと考えられています。

成人の被験者が大量のピロリ菌を口から摂取しても、急性胃炎を発症するのみで、ピロリ菌の感染が持続することがほとんどなかったためです。

さらに幼児に対してのキスでピロリ菌がうつる可能性も低いです。箸で鍋を共有する行為も同様に問題ないと考えられます。

ただ唯一、噛み砕いたものを子供に口移しで与えるといった行為は、ピロリ菌を感染させる可能性があります。

免疫力の完成している成人では感染を心配しなくて良いのですが、免疫力が不完全な乳幼児ではちょっとしたことでも感染の可能性は捨てきれないのが現状です。

子どもへの感染源

アメリカの調査では、両親がピロリ菌に感染していない場合の子どもへのピロリ菌の感染率は約3%に留まるのに対し、両親がピロリ菌に感染している場合の子どもへのピロリ菌の感染率は40%に達しています。

これはキスではなく、同じ家庭内の上水道を使用しているためだと考えられます。

日本の子どものピロリ菌感染率は発展途上国に比べ低い感染率ですが、1~5歳で10%前後、10歳で15~20%前後です。

また、子どもの胃潰瘍ではピロリ菌の陽性率は約50%になります。

子どもが成人にく比べ、ピロリ菌に感染しているにもかかわらず、胃潰瘍が発症しにくいのは、成人の胃潰瘍の発症には成人と子どもの胃粘膜萎縮の違いがあるためとされています。

また、ピロリ菌を運んでいるのはゴキブリの可能性もあると報告されていますので、特に子どもがいる家庭では台所の清潔とゴキブリの駆除が大切です。

結果、人間のキスなどのコミュニケーションでは、ピロリ菌は感染する可能性は限りなくゼロに近く、やはり衛生な生活環境を保つことが大切です。

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ピロリ菌のデータ

ピロリ菌のデータ
  学名  
ヘリコバクターピロリ
  身長  
約3-5μm
  特徴  
胃のみで生きられる

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