ピロリ菌は胃ガンの危険因子であるとされ、WHO(世界保健機構)でも除菌治療が奨励されています。そのためにもピロリ菌検査を行いましょう。
「13C-尿素呼気試験法」は尿素を含んだ検査薬を内服し、服用前後で呼気に含まれる二酸化炭素の量を比較する検査方法です。
尿素呼気テストの検査方法は非常に簡単です。
1 息をバッグに吹き込みます。
2 診断薬を飲み込みます。
3 再度、息をバッグに吹き込みます。
尿素呼気試験法は大変スムーズに終わるなピロリ菌の検査で、その精度も100%に近い検出率です。
ピロリ菌に感染していると、ピロリ菌が放出するウレアーゼによって、胃で尿素がアンモニアと二酸化炭素に分解されます。
そのため、呼気中の13C-二酸化炭素における13Cの含有量が、非感染時より大きく増加するため、間接的な診断ができます。
検査薬服用の20分後の13C-二酸化炭素の上昇が「2.4pc以上」の場合に、ピロリ菌による感染があるものと基準値が設けられています。
血中抗体検査は血液のピロリ菌に対する抗体量を測定する検査方法です。
抗体とはピロリ菌を退治してくれる体内のタンパク質の総称です。ピロリ菌の抗体が高値であれば、ピロリ菌に感染していると診断できます。
血中抗体測定法だけではなく、尿を検体とする尿中抗体測定法もあり、こちらは判定が迅速で20分程度で済みます。
また、便を調べる便中抗原検査は、診断や研究用途に作られたピロリ菌に対する抗体を用いた抗原抗体反応を調べます。
ピロリ菌に対する抗体が生きた菌だけでなく死菌なども抗原として認識し、特異的に反応することを利用し、便中の抗原の有無を判定します。特に胃疾患の症状がない場合でも、ピロリ菌の存在を判定できる長所があります。
ただ、いずれの検査も感染後の抗体価低下には時間がかかるために、感染直後では擬陽性が出やすくなります。このことからピロリ菌の検査では尿素呼気試験法が一般的です。
胃切除後症候群
ピロリ菌検査(内視鏡使用)