胃ポリープは胃に良性の腫れ物ができる病気です。自覚症状がないことが多いのが特徴です。
ポリープとはキノコのように隆起した良性腫瘍の総称です。良性腫瘍ということもあり、ほとんど心配はありません。
胃粘膜の表面にあったときは早期癌との識別が必要なので、精密検査を行います。
ポリープとは形態的な名称ですので、胃の中で盛り上がったものは全て胃ポリープとも呼べます。
病理組織学的には過形成ポリープ、炎症性ポリープ、腺種性ポリープ、過誤腫性ポリープ、胃底腺ポリープなどに分けることはできますが、その状態から原因を特定するにはいたりません。
大きさや数が長い間まったく変わらないものもありますが、大きさが増したり、数が増えたり、形が崩れたりする場合もあります。
胃ポリープは以前は癌化が起こりやすい病気であり、癌になる確率は約20%とされていましたが、現在では癌化することは稀であるとされています。
定期的に消化管X腺検査や内視鏡検査で経過を観察していれば、特別な治療は必要ありません。
ただし、大きくなると癌化の可能性も捨てきれないため、「胃ポリープを内視鏡で切除しましょう」と勧められることもあります。崩れた胃粘膜より出血するほど、ひどい状態も同様に切除を行います。
また、ピロリ菌の感染が原因で胃ポリープになるとの報告は受けていませんが、「過形成ポリープ」はピロリ菌除菌によってポリープが消失ことが知られています。
逆に健康でピロリ菌感染のない粘膜にできる「胃底腺ポリープ」もあります。30~50代の女性が発症しやすいポリープです。
他にも「ポリープ癌」という粘膜萎縮が強い胃に多いポリープ型の癌もあり、このときはピロリ菌も陽性反応を示すことがあります。